町田康「屈辱ポンチ」

屈辱ポンチ (文春文庫)

屈辱ポンチ (文春文庫)

町田康の小説に出てくるひとはなんだかぶっとんだ感じがする。登場人物はそれでも真面目なんだよな。読みながら噴き出しそうになるんだけれども、ふざけているからなんじゃなくて大真面目だから余計に笑ってしまう。それでいて少し哀しい。
一文が長いけれども慣れればこの文章がたまらない。
職場の休憩室で読んでいて笑い転げるのを我慢していたら、「りょうさん、すごく面白そうだけれど何の本ですか?」と訊かれてしまった。