2006-14:バタイユ「眼球譚(初稿)」

眼球譚(初稿) (河出文庫)

眼球譚(初稿) (河出文庫)

 通勤電車で読んでいた。1部の最後のほうで強い吐き気。あまりにもその情景がくっきりと浮かびすぎて。爽やかな朝には程遠い。
 前半はエピソードがばらばらで一体何がどうなるのかよくわからなかったけれど、進むにつれて眼球という核が浮かび上がってくる。
 この本を読んで劣情をもよおすことはない、はず。