今日のできごと

 職場でお肉をもらった。生の豚肉ブロック。傷まないように寄り道せずに帰宅。

 帰り道、駅の高架を抜けようとしたら頭のすぐ上をすうっとツバメが飛んでいった。振り返ると高架下に巣。まだ明るい夕方で帰り道に何度かツバメが頭の上を飛んだ。滑るように飛ぶ姿をじっと見ていた。
 通勤路のすぐ近くの山はマンション建設のために削られつつある。減っていく深緑。分け入ればきっと日の当たらない場所だってあるだろう。通勤路は一応民家沿いだけれどちょうど谷間の道になっている。明るいうちでも静かだし夜は街灯が消えてしまえばほとんど真っ暗になる。黒い山影、その上にかぶさる星空を見ながら夜道を歩くのもすっとこころがクリアになる。アルコールが入っていても仕事で疲れていても頭のもやもかき消されてしまう。朝はむうっとする土や露の匂いが立ち込める。そういう場所を歩くのは気持ち良くて、できればこのままであって欲しい。自分だって山を切り開いた場所に住んでいるくせに身勝手。自分の存在が一番不自然なのに。