つれづれ

 薬局で調剤を待っていた。隣に座った赤ちゃん連れのお母さん。向かい合うようにベビーカーをとめて赤ちゃんと遊んでいた。赤ちゃんはこっちを見ている。じいっとこっちを見ている。ときどき笑う。わたしも赤ちゃんに笑いかける。手を振ってみる。どうしてあんなに可愛らしいんだろう。手に負えないくらいささくれだっていたこころが穏やかになっていた。