つれづれ

 ふたつのものを「比べてください」と言われたとき、そのふたつには違いが絶対あるはずだとその時点で思い込んでしまう。しかも特徴の無い真っ白い容器に記号がふってある。今日はそういう仕掛けにすっかりだまされたような感じだった。本当はふたつとも同じものでひとつだけ条件を変えてあるというそれだけのことなのに、違いがあるはずだと一生懸命になっていた自分を思い出すと笑いがこみ上げてきた。