2006-23:笠原嘉「軽症うつ病」

軽症うつ病 (講談社現代新書)

軽症うつ病 (講談社現代新書)

 このところしばらく気が沈んで仕方なかったので、何かヒントにでもなればと思って読んだ。10年前の本ではあるけれど、今の時点で読んでもなるほどと思わせる。数年前に読んでいれば。
 うつ病の中でも軽いもの、しかもひとりでに起こる内因性のものを中心に症状、治療、経過そして治癒後のことも触れられている。ひとりでに起こるといっても、引き金になる出来事や性格もあるということで、明らかに原因がある心因性といわれるうつ病とどう違うのか少しわかりづらかった。
 今の気分の沈み方は病気のそれとは違う、そういうことを自分で確認する手助けにはなったかな。そして本の内容を考えながら読んでいたら、少し楽になった。