2006-34:長野まゆみ「サマー・キャンプ」

サマー・キャンプ (文春文庫)

サマー・キャンプ (文春文庫)

 生殖医療が発展した近未来が舞台。ひと夏の記憶の混乱と出生をめぐる物語。
 読み進めるうちに少しずつ明らかになる登場人物たちの性格や背景にどんどん引き込まれた。ラストに向かうにつれものすごい勢いで真実が明かされる。その勢いがやや乱暴で、それが残念。