2006-37:江國香織「とるにたらないものもの」

とるにたらないものもの (集英社文庫)

とるにたらないものもの (集英社文庫)

 とるにたらないものへの淡々とした思いを読んでいると、すうっとこころの温度が下がるような気がする。文庫解説での「心地よいメランコリー」とは本当に言いえたものだと思う。