断想

 あまり気持ちのいい内容ではないのでたたむ。
 ほんの数年前、強く死にたいと願ったことがあったはずで、そのようにも動いた。今もその証拠は残っている。それでも結局わたしは死なずに今ここにいる。
 数ヶ月前、強度の貧血を起こした。あのとき、もう次の日には動けなくなるかもしれないと感じて、日もおかずにまた病院へ行った。失血していく感覚と症状は日ごとに強まっていた。死ぬかもしれない、とは思わなかった。ただただ今の辛さをなんとかすることに懸命だった。
 放っておいたら死んでいた、という事実に気がついたとき、結局わたしは目の前の苦痛から逃れようともがくことしかしていないのだと思った。そして、今のわたしには生きていることがそんなに苦痛ではなくなったのだともわかった。