2007-30:木地雅映子『悦楽の園』(ジャイブ)

悦楽の園

悦楽の園

 市内の図書館にはまだこの本は1冊しかない。そして、わたしはその1冊しかないこの本の最初の読者だ。受け入れ作業中に予約して、待つこと3週間。ようやく手にすることができた。
 木地さんの描く少女たちは「普通」であることに息苦しさを感じている。こういう物語が少しでも多くのひとに届けばいい。大人と子供の狭間の、そして賢くも愚かしい年頃のことを思い出して。