2009-3:池上永一『レキオス』(角川文庫)

レキオス (角川文庫)

レキオス (角川文庫)

舞台は西暦二〇〇〇年の沖縄。米軍から返還された天久開放地の荒野に巨大な魔法陣が出現する。一〇〇〇年の時を経て甦る伝説の地霊「レキオス」を巡り、米軍、学者、女子高生、ユタたちが入り乱れ、ついにその封印は解かれてしまう―。大いなる魔法が完成するとき、人々はそこに何を見るのか?時空を超えて弾け飛ぶ壮大な物語世界がついに文庫化。

 いや、もう。こういうの大好物です。音楽や文学のジャンルというものをよく理解していないけれど、「伝奇SF」や「マジックリアリズム」と言われるんでしょうね、この系統は。
 キャラクターも大暴走、勢いで物語は進むけれど、最初にまかれた伏線はきっちりと回収されていく。読み始めたら止まらない、満腹感の味わえる小説でした。
 「シャングリ・ラ」も読んでみるかな。