2009-11:池上永一『テンペスト』（角川書店）

テンペスト 上 若夏の巻

テンペスト 下 花風の巻

美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。少女真鶴は憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。

　池上さんの本は『レキオス』が一番面白かった、ように思う。沖縄の歴史や文化に明るいという彼の強みがもっとうまく活かされたらよかったのになあ。地の文や会話の軽いノリも好きなんだけど。
　にしても、図書館で予約して半年待ち…。