こうの史代「夕凪の街桜の国」

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

色がやさしい表紙。またもや立ち読み。
原爆投下から10年後、60年後の話。小中学生の頃「はだしのゲン」のアニメ映画を学校で見たり図書館にあった漫画版を読んだ覚えはあるけれども、それ以来ヒロシマに触れるものは読んでいなかったような気がする。
淡々とある家族にまつわる話が描かれていたのだった。
子供の頃学校で習った戦争についての問題はどうしても感情がこもりすぎていて純粋な子供には抵抗なかったかもしれないけれども、今同じ話を聞くことは多分無理だろう。そういう意味で、戦争が悪いだとかそういうことを前面に出さずに語られる話は読みやすかったけれども軽いものではなかった。