2006-19:野村総一郎「うつ病をなおす」

うつ病をなおす (講談社現代新書)

うつ病をなおす (講談社現代新書)

 講談社現代新書はデザインと色が好き。そして本屋さんでは棚の前でぼーっとタイトルを見ているだけで大抵は満足して立ち去る。今日は手に取ってみた。自分がその状況に直面していたらこういう本は読めない(だいたいうつの時に新書でも1冊まともに読みきれるのだろうか、はて)。今は違うのでなんとなく読んでいた。新書はこのなんとなく読むことができるサイズが売りなんだろうか(内容にもよるだろうけれど)
 実際の診療にあたっているお医者さんの本の中には首を傾げたくなるようなものもあるけれど、この本は読みやすいし著者の先生の意見自体も書かれている範囲では偏っていないと感じたのでうつ病について知りたいなら良い本だと思う。症例の患者さんの名前が面白い。嬉野内子さんとか矢田学子ちゃんとか。こういうところで遊び心に出会うと新鮮。