2006-36:乙一「死にぞこないの青」

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

 学校という場所には逃げ場が無い。小学校5年生のマサオは、少しの思い違いから出た言葉がきっかけで担任の先生に嫌われてしまう。クラスで何があってもマサオのせいになる。あくまでも普通のことのように。幽霊や怪物よりも、なによりも怖いのは人間だと思わせる。タイトルに少しばかり期待したけれど、あっさりと読み終わってしまった。