つれづれ

 昨日から急に冷え込み始めた。
 朝、家を出たのは日の出とほぼ同時刻だった。平たく広がった雲が紫がかっている。駅へ向かって長い坂を下るこの時間が一番空に近づいているような気になる。子供のように、吐く息で周りを白く染めてみる。意味も無く嬉しい。寒さは身にしみるけれど。
 通勤電車の中では医学部の学生さんが勉強していた。触覚・味覚・嗅覚・痛覚の中では痛覚が一番順応しづらい、そう。
 仕事帰り、携帯電話を新しくしたくなった。前々から考えていたけれど、えいっとショップへ駆けていった。お目当ての機種は、欲しい色が在庫切れ。妥協するか待つか。悩んでまた今度にすることにした。壊れるまで今のままでもいいかなと思うときもある、実は。