傷痕

 身体に何箇所か大きな傷痕がある。その痕を目立たせなくするよう3年前から形成外科にかかっている。昨日1年ぶりにまた手術を受けた。
 どうしてこの手術を受けようと思ったのか、今となってはもうおぼろげ。お医者さんに勧められたからでもあるし、そこまでの混乱を断ち切って生き直すためでもあったのかもしれない。
 月曜日の夜、勢いに任せて口にしていた言葉を思い出していて、自分がこの傷とそれができた理由に持っている引け目というものをあらためて思い知らされた。ただ、もうそろそろこの傷にとらわれ続けるのはやめてもいい頃なのかもしれない。足の痛みが引いて、今回の手術跡が落ち着く頃にはもう少し自分を好きに、ポジティブになれるかもしれない。