京都ふらふらり

　二日酔いで、京阪沿線の知人宅から帰る。もともと京都経由にするつもりだったので、普通電車で五条まで。電車に揺られるうちに体調はマシになったので、清水寺に参ることにした。そういえば清水の舞台って見たこと無いなあって。
　ちょうど観光・修学旅行シーズンのようでひとだらけ。でもこういうところは何人かで賑やかに出かけるのも悪くはないのかもしれない。おみくじは吉。そこに書かれている文面にまじまじと見入ってしまった。清水の舞台からの眺めは素晴らしいものだった。緑が綺麗。
　道がよくわからないのでふらふらりと迷いながら八坂神社にたどり着く。行きたいところは特に無かったけれど折角来たのだしもう少し京都をうろうろすることにした。ひとまず白川沿いを歩いた。こういう静かな場所はほっとする。水音が気持ちいい。川沿いの柳の木を眺めながらぼんやり歩いていた。
　平安神宮の近くのコンビニでるるぶを見て、哲学の道を歩くのもいいかなと思った。途中で東西南北がよくわからなくなった。今、北上しているのか東に向かっているのかがあやしくなった。軽く迷った。町の地図に助けられて哲学の道に出た。明るすぎない静かな場所は考え事をするのには良さそう。水面を眺めつつ、銀閣寺方面へ。
　バスで白川通りを北上し、以前連れて行ってもらったカフェでご飯。ここに行くまでにもまた迷った。このカフェも雰囲気が好きで、近所に住んでいたら通ってここで本を読んだりしたい場所。
　ご飯の後は、恵文社一乗寺店へ。本と雑貨のお店で、とても好みの場所。好きなものでいっぱいの場所は、そこにいるだけで幸せな気持ちになれる。胃の調子がまた悪くなってきたので長居できず残念。バスで祇園まで行き、デパートの地下で八ツ橋と母の日用フラワーアレンジメントを買って帰った。
　歩き回って疲れたけれど、精神的にはリフレッシュした一日だった。静かな場所をひとりぼんやり歩くことの大切さとその必要を改めて思い出した日。