2007-22:小倉千加子『ナイトメア―心の迷路の物語』

ナイトメア―心の迷路の物語

ナイトメア―心の迷路の物語

 MSN毎日インタラクティブで連載されていたのを思い出した。
 「ナイトメアの話をしてもいいでしょうか?」という一文から始まる手紙。突然届き始めた手紙は、便宜上ナイトメアと呼ばれるひとりの女子学生の家族、就職、結婚を物語っていく……のか? 適当に要約したけれど。
 わたしはフェミニストではないので(女だからって馬鹿にしないで、と思うことは多いけれど)この手の女性ゆえの問題として取り上げるやり方が苦手だ。生き辛さや空虚感、閉塞感。誰もが少しは感じているかもしれない。けれどそれは女性だけ?
 鉤括弧でくくられる単語が多い文章は少し読みづらい。