つれづれ

 京都をふらりとする。今回は移動の段取りを同行者に全部お任せしていた。流石に暑すぎて、徒歩で移動し続けることは難しい。
 龍安寺の石庭をぼんやりと眺める。じりじりと暑い。観光客は騒がしい。それでも蝉の鳴き声を聞きながらじいっと目の前の庭を見ていられる。もっと静かなら、より長い時間でも居られることだろう。
 松尾大社に詣でる。醸造の神様に、これからも美味しいお酒を飲むことの出来るようにご挨拶をした。
 人気の少ない緑の多い道、蝉の声はじいじいと耳に焼きつくけれども、湿気を含んだひんやりとした空気が心地良い。暑さのせいもあって、深く考えないでただぼうっと目の前の景色を見ている、そんな京都ふらふらり。
 自宅へのおみやげは、生八つ橋とお漬物。暑さに負けたのか疲れがどっと出て、帰りの電車ではとろとろと眠っていた。