つれづれ

 開いたドアから電車に乗ろうとしたとき、向かい側に見たことのあるひとが座っていた。高校の国語の先生だった。声をかけようかと思ったけれど、本を読んでおられたし、確か次の駅で降りていかれるはずだと思ったからわたしも黙って本を読んでいた。卒業してから10年、ずいぶんお歳を召した印象。それと同じだけの年月がわたしにも積み重なったのだと考えると、いつもしんみりとした気持ちになる。おそらくまだ教壇には立っておられる筈で、あの頃みたいにしゃきしゃきと授業をされているのかなあって、そうだといいなあって思っていた。
 年下の友人とご飯。近況とか職場の愚痴とか他愛も無い話だとか。食べ過ぎておなかが苦しい。このところ不摂生ばかり。その後入ったスタバでアイスティーを頼んだのはささやかな抵抗。