つれづれ

 11日。上司に呼ばれた。大丈夫か、といわれた。顔色も悪いし覇気もない、と。このひとはよく見ているなと思った。体調の悪いときにはすぐに声をかけられる。このところ少し体調不良が続いている。そして去年の12月頃から今の仕事の進め方にもやもやとしたものを感じていて、どうやって仕事を進めて良いかわからなくて、行く先が見えなくてやる気をなくしていた。会社の状況といったこともあるけれど、どう進めるかは上司の動きを待っていたところもあると思う。経験も勘もなくて、社内での動き方もわからない。それは言い訳にしかならないのかもしれない。それでも他の人から見て心配されるほどの酷さだったのかということに自分でも驚いたし、少し情けなかった。
 もっと現場に行って来い、とは去年からも言われていた。自分から連絡を取って他の部門に時間を取ってもらうということをするのにとても苦手意識があってあまり動けていない。この職場で働くようになるまで、あまり他の部門に出て行ったりして仕事をするということはなかった。だからこれから慣れていかないといけないけれど、どういうわけか足がすくんでしまう。トラブル対応のために連絡をとることならできるのにどうしてなんだろうか。相手の時間をもらう、ということにためらいがあるのかもしれない。苦手だ、という自己暗示をかけているのかもしれない。このところ仕事の段取りもうまくつけられなくて、情けない。

 13日。次長にお話してプロジェクトは進める方向になった。せっかくいろんな人に助けてもらってここまできたんだし、なんとか最後までやりとげたい。
その後、次長に焼肉をご馳走になった。同じ会社のしっかり仕事をしているメンバーと並べて優秀だと褒めていただいた。こいつはビールと肉があれば大丈夫やろ、なんて女性に言うお言葉ですかとは思ったけれど、でもまだ大きな声で笑っていられるんだから、私は大丈夫だ、きっと。周りの方に本当に良くしていただいて、いいのかしらとも思う。

 月曜日からできる範囲で頑張ろう。できることは精一杯やりました、と思えるように。