「ユメ十夜」@シネ・リーブル神戸
http://www.yume-juya.jp/
漱石の「夢十夜」を各一夜ずつ別々の監督が映像化した映画。原作とは別物と考えたほうが納得もいく。15分前後のストーリーが10本続くので途中で疲れてしまった。
眠る間に見る夢というものを映像にするのは難しいけれども、美しく悲しくおどろおどろしく滑稽な夢というものにわたしは引き込まれる。
もう一度見てよく考え直したいのは、第一夜。第四夜もちょっとした探検のようで面白かった。第六夜と第十夜は馬鹿馬鹿しく笑えるいかにもB級映画というノリ。今ひとつなのが第五夜と第八夜。いかにも夢らしい気はするけれども…。第七夜はCGというだけで、原作があまり生きないような。英語にする意味はどこに。天野義孝さんの絵は動かさないほうが美しいタイプではないだろうか。
エピローグで出てきた文庫版「文鳥・夢十夜」がわたしの持っているものと同じ表紙の一つ前の版のもので、こちらのほうがやっぱり趣があっていいなとにんまりしていた。
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