「クィーン」(The Queen)

 ダイアナ元妃が亡くなった前後のエリザベス2世女王とその近しいひとたちを取り上げた映画。
件の事件そのものではなく、女王という存在のあり方を考えさせられた。大袈裟なパフォーマンスや涙が必要とされているけれど、それが苦手だという劇中のエリザベス女王の台詞そのものの映画だった。自分のことは自分の中で終わらせるという言葉、そして野山の中で現れた鹿に美しいと声を漏らし、狩られないよう逃げろと声をかける場面が印象的。
 女王役のヘレン・ミレンが凛として美しい。
 観客の年齢層は高め…。