人間不信に陥る、そういうことになるってことは周りのひとを善良で誠実なものだと頭から信じ込んでいたからなのかもしれない。歩きながらふと思った。そんなもんだ、という適度な諦めを持っていたほうが楽でいい。厭世観とか達観とかそういったものではなくて、この世の中を少しは楽に泳げるようになる程度の諦め。このひとは信じたいと思えるひとを持てるくらいの。